チャットは気軽にやり取りできるため、ビジネスシーンでも活用されています。そんなチャットですが、休日や深夜にメッセージを送ってしまう人もいるでしょう。しかし、休日や深夜に連絡することは、相手が不快に感じたり方の問題が出たりする場合があります。この記事では、休日・深夜に利用するチャットの注意点について紹介しましょう。

休日や深夜にチャットを送るのは避けたほうがよい

休日や深夜にチャットは送らないようにしましょう。緊急性の高い連絡以外は業務時間内に送ることが大切です。同様に、早朝や相手が休みの日の送信も控えましょう。「自分が勤務時間だから問題ない」と休みである相手を考えず送信することはマナー違反です。チャットは気軽に連絡できるため、意識しなければつい送ってしまいがちですが、相手のことを思いやって行動しましょう。

以下では、休日や深夜にチャットを送らないようにするための対策を紹介します。

職場でルールを決める

手軽なやり取りのできるチャットは、仕事とプライベートを分けることが難しい場合もあります。なにも考えずに連絡し、受け取った相手は不快に感じ、社内でトラブルに発展する可能性も。

トラブルを未然に防ぐために、職場で休日・深夜のチャット機能についてのルールを定めておきましょう。緊急時以外は連絡のやり取りを禁止する、とはっきりしておけば、職場全員が対応しやすくなり、ストレス軽減にもつながります。

上司や管理職の認識をもたせる

上司や管理職のなかには、休日や深夜に連絡しても問題ない、と考える人もいます。部下からすれば、休日・深夜に上司から連絡がくることは大きなストレスです。また、上司・管理職に休日や深夜にチャットを送らないでほしい、と部下からは伝えにくいもの。意識改革として、上司や管理職の考え方を改める教育をすすめる必要があります。

休日や深夜に仕事の連絡をするとどうなる？

休日や深夜に連絡を避ける理由として3つ考えられます。こちらで、3つの理由を見ていきましょう。

相手にストレスを与える

休みの日や寝ている深夜に仕事の連絡がくることは、相手にとって大きなストレスです。とくに休日は仕事から離れてリフレッシュする大切な時間。そんな休息のひと時を仕事の連絡によって崩れてしまい、憂鬱な気分を与える可能性があります。

一方、深夜にチャットを送った場合、相手から「常識のない人」と判断されるかもしれません。それにより、人間関係が悪化し、円滑なコミュニケーションを図りにくくなることもあります。

パワハラにつながることも

休日や深夜に緊急性のない連絡をすると、パワハラに該当するかもしれません。たとえば、急ぎの連絡ではないが返信を強く求めたり、連絡して業務を行わせたりすることが挙げられます。強要がなければパワハラに当てはまりにくいですが、上記でも解説したように休日にくる連絡を億劫に感じ、ストレスが溜まる人もいるので、休日・深夜の連絡は避けるべきでしょう。

労働基準法の問題が起きる

労働基準法には割増率について述べられています。割増率は休日に働いた際の3割5分と決められています。そのため、短いメッセージのやり取りであっても勤務時間に当てはまり、割増賃金が発生するかもしれません。この割増賃金を支払わなかった際は、労働基準法に違反していると判断される可能性があるため、休日・時間関係なくチャットを送ることはやめましょう。

休日や深夜にどうしても連絡する必要がある場合

休日や深夜に、緊急性を要する連絡をしなければいけない場合もあるでしょう。そのようなとき、どういった対応を心がけたらいいのでしょうか。

以下では、注意したいポイントを解説します。

最初に相手を配慮する言葉

はじめ、休日や深夜にメッセージを送ることへの詫び文を入れましょう。たとえば「夜分遅くに申し訳ありません」「お休みのところ失礼いたします」などがあります。相手の配慮を一文加えるだけで、受け取る側の意識や気持ちも変わり、関係性が崩れることを防げるでしょう。

緊急性があることを伝える

配慮のある言葉のあとに、緊急性の内容であることを伝えましょう。なぜ休日や深夜に連絡しなければいけないのか、その理由を加えるだけで相手の不快感は払拭できる可能性が高くなります。

内容はシンプルに

休日や深夜に関係なく、チャットは簡潔に伝えることがマナーです。メールのように、起承転結で伝える必要はありません。極端な話、要件だけ伝えても問題ないのです。ダラダラと文章が続く内容だと、相手が読むことに時間を奪われたり内容を理解されなかったりする可能性があります。自分の意見は伝えずに、シンプルな内容で相手に伝えることを意識しましょう。

まとめ

緊急性の高い内容以外は、休日や深夜にチャットを送ることを避けましょう。可能な限り、互いの業務時間内に連絡し、互いが気持ちよくやり取りできることが望ましいです。日頃から休日・深夜にチャットを送っている場合、相手のストレスは膨大となりうつ状態を引き起こすかもしれません。最悪のケースとして過労死や自殺につながることもあるため「チャットぐらい送っても大丈夫」ではなく、相手をいたわって送信を控えることを意識しましょう。